ビデオポーカーは最終5枚の役を表で判定する
ここで扱うJacks or Betterは、カードを5枚配り、残す札を指定し、残りを一度だけ交換して、最終5枚の役を表に照合するゲームです。

対人ポーカーのように相手の手札と比べるのではなく、自分の完成した役と表の条件を照合します。この説明は、資料に示された手順と役表をもとにしています。
採用例は、IGT原著・Loto-Québec公式公開のGame King「Jacks or Better」です。以下では、カードと換金できない学習点で、その一巡を追います。最適な残し方を選ぶ解説ではありません。
HOLDは残すカードを指定する操作
HOLD(ホールド)は、交換せずに残す指定です。選ばなかったカードが交換対象になります。採用資料では、各手を標準52枚の1デッキから配り、ゲームごとにシャッフルします。

| 段階 | 意味 | 学習例で行うこと |
|---|---|---|
| DEAL(ディール) | 最初の5枚を配る | Q♠・Q♦・7♠・3♥・2♣を並べる |
| HOLD | 残す札を指定する | Q♠とQ♦の2枚を残す |
| DRAW(ドロー) | 残さなかった札を一度だけ交換する | 7♠・3♥・2♣の3枚を新しい札に置き換える |
保持できる枚数は0~5枚で、交換する枚数は5~0枚です。全部交換するなら保持0枚、全部残すなら交換0枚になります。
どちらの場合も、確定する手札は5枚です。DRAWのあとに、さらに交換を繰り返す流れではありません。
図の2枚保持は仕組みを見せるための選択例です。また、採用資料では初回のロイヤルフラッシュだけは全札が自動保持され、ほかの成立役では自動保持されないと記されています。自動保持の仕様を、すべての機種に共通とは考えないでください。
Jacks or BetterはJ以上のペアから成立する
この種類の最も低い成立役は、J・Q・K・Aのいずれかのペアです。10以下の単独のペアや、Aが1枚あるだけの手札は該当しません。
次の表は採用版の5枚役を高い順に並べたものです。Tは10を表します。カードの並び順は判定に影響しません。
| 役 | 成立条件 | 5枚の例 |
|---|---|---|
| ロイヤルフラッシュ | 同じスートの10・J・Q・K・A | |
| ストレートフラッシュ | 同じスートで5枚の連番 | |
| 4カード | 同じランクが4枚 | |
| フルハウス | 同じランク3枚と、別ランクのペア | |
| フラッシュ | 5枚すべて同じスート | |
| ストレート | スートを問わず5枚の連番 | |
| 3カード | 同じランクが3枚 | |
| 2ペア | 同じランクの2枚組が2組 | |
| J以上のペア | J・Q・K・Aのいずれかが2枚 |
「J以上」は単独ペアに対する条件です。たとえば7のペアと3のペアがそろえば、数字が低くても2ペアとして成立します。A1枚とK1枚があっても、同じランクの組がなければペアにはなりません。
ストレートのAは、A・2・3・4・5の低い端、または10・J・Q・K・Aの高い端に使えます。
K・A・2のように両端をまたいでつなぐことはできません。フラッシュもストレートも、条件を満たすのは5枚全部です。
最終手札と得点表を照合して一巡を終える
先ほどの学習例を、交換から判定まで進めます。初回の手札は次の5枚でした。
Q♠・Q♦を保持し、残りの7♠・3♥・2♣を一度だけ交換します。ここでは新しい3枚をQ♥・7♦・7♣とした、記事独自の例を使います。実際に観測したプレイ結果ではありません。
保持した2枚はそのまま残るので、最終手札はQ♠・Q♦・Q♥・7♦・7♣です。Q3枚と7のペアで、フルハウスになります。

役の表は「どの形ができたか」を見分けるものです。Paytable(配当表)は、成立結果ごとの値を条件別に示す表です。実際のゲームでは、その表が判定結果と値の対応を定めます。
ここでは読み方だけを確かめるため、次の独自の学習用仮得点表(抜粋)を使います。換金できず、実機の配当や現在の共通設定を表すものでもありません。
| 成立役 | この例だけの仮得点 |
|---|---|
| J以上のペア | 1点 |
| 2ペア | 2点 |
| 3カード | 3点 |
| フルハウス | 9点 |
採用資料では、1手につき最も高く支払われる成立結果だけを扱います。この例なら、表のフルハウス行に照合して9点だけを記録します。
手札の中にQの3枚組やペアを見つけても、下位役を足して「9+3+1=13点」とはしません。
ゲームの種類と表の条件が変わると判定も変わる
同じGame Kingの資料にも、複数の種類が載っています。Jacks or Betterの最低役やワイルドなしという条件を、別の種類へそのまま移すことはできません。
| 資料にある種類 | 使用カード・ワイルド | 判定で変わる点 |
|---|---|---|
| Jacks or Better | 標準52枚。ワイルドなし | 単独ペアはJ以上が成立条件 |
| Deuces Wild | 標準52枚。4枚の2がワイルド | ワイルドはほかの札の代わりになる。この資料での最低成立役は3カード |
| Joker Poker | 標準52枚にワイルドのジョーカー1枚を加える | 53枚となり、専用の役・表の条件で判定する |
| Bonus Poker/Double Double Bonus Pokerなど | 標準52枚。これらの種類はワイルドなし | 種類により4カードのランクや、残り1枚のランクで値が分かれる |
4カードを作る4枚以外の、残り1枚は、キッカーと呼ばれます。上のBonus系のように、そのランクまで条件に含む種類があります。
Paytableの値は、ゲームの種類や表に示された条件によって変わります。役の名前が同じでも、ほかの種類の数値を共通の値として読むことはできません。
今回の公開資料だけでは、現在の実機にある具体的な数値表までは確認できません。先ほどの9点も、フルハウス一般の値ではなく、この記事の学習例だけの設定です。
基にしたのは、Loto-Québecが公開するGame King「Jacks or Better」のルール資料(©2012 IGT)と、Game King Video Pokerの総合ルール資料(©2019 IGT)です。確認日は2026年10月26日(日本時間)。Copyright年は、版番号や最新改定日を意味するものではありません。
ほかのポーカーとの違いはポーカーのルール・やり方で、関連する解説はポーカーの記事一覧で確認できます。

