アルティメットポーカーはディーラーと最善5枚を比べる
アルティメットポーカーは、自分とディーラーがそれぞれ作る最善の5枚を比べるゲームです。各自の私有カード2枚と共有カード5枚から、自由に5枚を選びます。

この記事の対象は、正式名称がUltimate Texas Hold’em(アルティメット・テキサス・ホールデム)の形式です。「アルティメットポーカー」という日本語名とこの正式名を対応させた開発元の表記も確認できますが、同名のすべてのアプリやサービスが同じ仕様だという意味ではありません。
使うのはジョーカーを含まない52枚1組。配られたカードの交換はありません。共有5枚は両者が共通で使い、自分の私有カードは0枚・1枚・2枚のどれを使ってもかまいません。必ず私有2枚と共有3枚を使う方式とは異なります。
複数の参加者がいても、各自がディーラーと個別に比較します。他の参加者に勝って、全員が出した点数の集まり(ポット)を取り合う進行ではありません。通常の役の強さを使うため、役の順序を確認したい場合はポーカーの基本ルールも参照できます。
以下は、Light & Wonderの公開基本説明と、Wind Creek Chicago Southland公式ガイドの掲載ルールを採用した換金できない点数教材です。100点から始め、任意ボーナスを使わず、一局の公開順と精算を追います。
配札前の2欄と一度だけのPlay
まず、Ante(アンティ)とBlind(ブラインド)に同じ点数を置きます。Anteは最初に置く基本欄、Blindは勝敗と役に応じて別に精算する欄です。ここでのBlindは、通常のホールデムにある席順で交代するスモールブラインド・ビッグブラインドとは別のものです。
途中で続ける意思を示す欄がPlay(プレイ)です。Playを置けるのは一局に一度だけ。まだPlayを置いていない場合に限り、次の選択肢があります。

| 選ぶ時点 | Playをまだ置いていない場合 | Anteが10点なら |
|---|---|---|
| 自分の私有2枚を見たあと | チェック、またはAnteの3倍・4倍のPlay | Playは30点・40点 |
| 共有3枚(フロップ)が開いたあと | チェック、またはAnteの2倍のPlay | Playは20点 |
| 残りの共有2枚が開いたあと | Anteの1倍のPlay、またはフォールド | Playは10点 |
チェックはPlayを置く決定を後へ残すことです。AnteやBlindを取り戻す操作ではありません。2回チェックして最後までPlayを置いていなければ、1倍のPlayを置くか、フォールドしてAnteとBlindを失うかを選びます。
一度Playを置いたら、その後は増額・追加・変更・フォールドをせず、残りのカード公開と結果を待ちます。
残りの共有2枚は最後の公開段階として扱い、ターン1枚だけを見て新しく選ぶ時点はありません。また、ディーラーが参加者のPlayに対してコール・レイズ・フォールドを選ぶ仕組みでもありません。
一局をカードの公開と点数で追う
ここからは、所持100点、Ante10点・Blind10点の教材例です。選んだ行動は進行を説明するためのもので、得になる選択を示す例ではありません。
私有2枚を見てチェックする
配札前にAnte10点とBlind10点を置くと、まだ使っていない点数は80点です。参加者には次の2枚を、ディーラーにも伏せた2枚を割り当てます。ディーラーの札は最後まで公開しません。
参加者はチェックします。この時点ではPlayを置いていないため、次の公開段階でも選択が残っています。
フロップでPlayを置き、残り2枚の公開へ進む
共有カードの最初の3枚、フロップを開きます。
この例では、参加者がAnteの2倍のPlay20点を置きます。使っていない点数は60点になり、Ante・Blind・Playの3欄に出した累計は40点です。
続いて、残りの共有2枚を開きます。
すでにPlayを置いたので、ここで追加したり、フォールドしたりはしません。最後にディーラーの私有2枚を開きます。
| 時点 | 行動・公開 | 新しく置く点 | 出した累計 | 使っていない点 |
|---|---|---|---|---|
| 配札前 | Ante10+Blind10 | 20 | 20 | 80 |
| 私有2枚のあと | チェック | 0 | 20 | 80 |
| フロップのあと | Play20 | 20 | 40 | 60 |
| 残り2枚・ディーラー公開 | 追加の選択なし | 0 | 40 | 60 |
この教材では、私有4枚と共有5枚の重複しない9枚を割り当て、公開段階だけを示しています。参照したガイド2ページで明示されていない、バーンカードなどの物理的な配札細順は補っていません。
役の比較と各欄の精算をつなぐ
最終的な共有カードは、J♣・10♦・2♠・7♥・Q♦です。両者は、それぞれの私有2枚とこの共有5枚から最も強い5枚を選びます。

| 比較する人 | 採用する最善5枚 | 役 |
|---|---|---|
| 参加者 | A・K・Q・J・10のストレート | |
| ディーラー | Qのスリーカード |
ストレートがスリーカードを上回るため、参加者の勝ちです。ディーラーの最善5枚はペア以上なので、後述するディーラー資格も満たしています。
この場合、AnteとPlayは元の点と同じ点数が加わります。Blindも、参加者が勝ち、かつストレートを作ったので、採用ガイドのストレート1:1が適用されます。1:1は「置いた1点につき1点を加点する」という意味で、元の点の返却とは分けて数えます。
| 欄 | 置いた元の点 | 加点 | 戻る合計 |
|---|---|---|---|
| Ante | 10 | 10 | 20 |
| Blind | 10 | 10 | 20 |
| Play | 20 | 20 | 40 |
| 合計 | 40 | 40 | 80 |
使っていない60点+戻る80点=最終140点です。増えた点数は40点であり、戻る80点の全額が増加分ではありません。参加者どうしの点数を分けるのではなく、ディーラー側と各欄を個別に精算します。
資格なし・同点・Blindの条件で精算が変わる
ディーラー資格は、ディーラーが自分の私有2枚と共有5枚から作る最善5枚がワンペア以上かで判定します。伏せられていた2枚だけがペアかどうかを見るのではなく、共有カードでできるペアも含みます。
資格がない場合は、Anteだけが加点なしで返却されます。PlayとBlindは、そのまま両者の役を比較して精算します。「資格なしなら参加者の自動勝利」とはなりません。
以下は、フォールドせずPlayを置いて結果を比べた場合の表です。返却は元の点だけが戻ること(プッシュ)、失うはその欄の元の点が戻らないことを指します。
| 結果・条件 | Ante | Play | Blind |
|---|---|---|---|
| 参加者が勝ち、資格あり | 元点返却+同額加点 | 元点返却+同額加点 | 下の役条件で判定 |
| 参加者が勝ち、資格なし | 返却 | 元点返却+同額加点 | 下の役条件で判定 |
| ディーラーが勝ち、資格あり | 失う | 失う | 失う |
| ディーラーが勝ち、資格なし | 返却 | 失う | 失う |
| 最善5枚が同じ強さで同点 | 返却 | 返却 | 返却 |
Blindに加点されるには、ディーラーを上回ることと、ストレート以上であることの両方が必要です。勝ってもストレート未満ならBlindは返却。負ければ失い、同点でも返却です。今回の教材はストレートの1:1だけを計算に使っており、別の役の加点率や任意欄の配当を混ぜていません。
資格なしでも、PlayとBlindを失う例
| カードの場所 | 補助例の札 |
|---|---|
| 参加者の私有2枚 | |
| ディーラーの私有2枚 | |
| 共有5枚 |
この例では、参加者の最善5枚はQ・J・10・8・7のハイカード、ディーラーはA・K・Q・10・7のハイカードです。ディーラーにはペアがなく資格なしですが、Aを持つディーラーのほうが強いため、Anteは返却、PlayとBlindは失点になります。
私有カードを0枚・1枚使う場合と同点
私有カードを何枚使うかは、最も強い5枚を選んだ結果で決まります。
| 場面 | 私有カードと共有カード | 選ぶ最善5枚 |
|---|---|---|
| 私有1枚を使う例 | 自分:/共有: | |
| 私有0枚で同点の例 | 自分:/ディーラー:/共有: | 両者とも共有5枚のロイヤルフラッシュ |
1枚使用の例では、私有の2♦を使わず、Aのスリーカードを作ります。0枚使用の例では、共有のロイヤルフラッシュが両者共通の最善役です。
ロイヤルフラッシュでも同点ならAnte・Blind・Playはすべて返却です。採用ガイドのBlind欄にロイヤル500:1という値があっても、相手を上回る条件を満たさない同点へ自動適用はしません。
任意ボーナスと運営版の違いを分ける
Ante・Blind・Playの基本精算と、任意のボーナス欄は分けて読みます。今回の100点教材では、任意欄には点数を置いていません。
| 欄 | この教材での扱い | 判定の考え方 |
|---|---|---|
| Ante・Blind | 配札前に10点ずつ | 基本比較とディーラー資格・役条件で精算 |
| Play | フロップ後に20点を一度 | ディーラーとの最善5枚の比較で精算 |
| Trips | 使用しない任意欄 | 自分の最終5枚がスリーカード以上かなど、別の表で判定 |
| Progressive・Ultimate Pairs等 | 使用しない任意欄 | 対象の札・役・配当は個別の仕様による |
Tripsは自分の役を判定する別枠であり、基本3欄の勝敗を変えません。任意欄には、どの札を見るか、フォールド時にどう扱うか、どの配当表を使うかという個別条件があります。すべての版に共通する一つのボーナス表として扱うことはできません。
本記事は2026年10月26日に確認した公開掲載内容を対象にしています。Wind CreekのPDF URLには「2024-11」がありますが、これだけで発行日や版番号は確定できません。Light & Wonderの公開ページにも明確な版番号はなく、ログイン後の資料や各現場の現在の設定までは確認していません。
進行は「同額のAnte・Blind→未Play時だけ選択→最善5枚の比較」、精算は「資格がAnteに与える影響とBlindの追加条件」を分けて読むと追いやすくなります。
参照した一次資料は、Light & Wonderの公開HOW TO PLAY、Wind Creek公式Gaming Guideの24・25ページ、Choctaw公式の基本ルールです。日本語名の対応には開発元のApp Store説明を参照し、アプリの動作や仕様を検証した資料としては用いていません。

