スリーカードポーカーは3枚の役をディーラーと比べるゲーム

スリーカードポーカーの通常のAnte/Playは、配られた3枚で継続するかを決め、ディーラーの資格を確認してから3枚役を比べるゲームです。手札の交換はありません。

自分の3枚から継続判断、ディーラー資格の確認、役比較へ進み、カードを交換しない通常版の流れ

この記事では、Metropolitan Casinosが公開する『Three Card Poker Including Blind』Version 1.1・2021年12月版の通常Ante/Playを採用します。カードと換金できない記録マーカーで仕組みを説明し、現時点の全店舗に共通する規則とは扱いません。

対戦相手は他のプレイヤーではなくディーラーです。「スリーカード」という同じ数字3枚の役と、ゲーム名の「スリーカードポーカー」も区別しましょう。このゲームでは、ペアやハイカードを含む3枚の手札で一局が進みます。採用版の根拠は運営者の公開ルールです。

3枚の役はストレートがフラッシュより強い

採用版の役は次の6種類で、上ほど強くなります。特に覚えたいのは、3枚のストレートがフラッシュより上という点です。

強い順役と成立条件3枚の例
1ストレートフラッシュ:同じスートで数字が連続する
2スリーオブアカインド:同じ数字が3枚
3ストレート:複数のスートで数字が連続する
4フラッシュ:数字が連続しない同じスート3枚
5ペア:同じ数字が2枚
6ハイカード:上の役がない手札

スートとは♠・♥・♦・♣のマークです。3枚のゲームへ5枚ポーカーの役順をそのまま持ち込むと、ストレートとフラッシュを逆に判定してしまいます。2ペア・フルハウス・フォーカードは、必要な枚数が足りないため3枚では成立しません。

Aの位置と同じ役の比較

Aは通常もっとも高いカードですが、A・2・3の連番では低い位置に使えます。連番の最高はA・K・Q、最低はA・2・3で、K・A・2のようにはつながりません。

同じ役どうしなら数字を比較します。例えばペアはペアの数字が高い方が強く、そこも同じなら残りの1枚で比べます。ハイカードやフラッシュでは高いカードから順に比べ、数字の強さがすべて同じなら引き分けです。スートに強弱はありません。
この細かな比較方法はペンシルベニア州の公式役規則 §649a.6で補足照合しています。同州の任意配当表など、別設定まで採用版と同一とはみなしません。

配られた3枚を見て継続か終了を決める

使うのはジョーカーを除く52枚です。プレイヤーとディーラーへそれぞれ3枚を裏向きに配り、プレイヤーは自分の手札を確認します。冒頭の進行図のとおり、途中でカードを引き直す段階はありません。

段階用語通常Ante/Playでの意味
配る前Ante(アンティ)一局への最初の割り当て。本記事では記録欄として使う
自分の3枚を見た後Play(プレイ)継続する選択。Anteと同じ量をPlay欄へ割り当てる
自分の3枚を見た後Fold(フォールド)終了する選択。Anteの割り当ては戻らない
選択後ディーラー公開手札を公開し、資格と結果を判定する

Playは新しいカードを受け取る操作ではありません。同じ3枚で判定へ進むという意味です。
以下の例では進行を追うためPlayを選びます。どの手札で継続すると有利かという基準や、賭け額の選び方は扱いません。

ディーラー資格を確認してから結果を判定する

ディーラーにはQハイ以上という資格条件があります。役のないハイカードなら、最高のカードがQ・K・Aのいずれかで資格を満たし、J以下なら満たしません。ペア以上の役も資格ありです。Qそのものを持つことが必須なのではありません。

Jハイ以下のハイカードは資格なし、Qハイ以上またはペア以上は資格ありとしてから役比較へ進む分岐

資格はディーラーが継続か終了かを選ぶことではなく、公開された手札に適用する条件です。Playを選んだ後の通常Ante/Playは、次のように処理します。

条件AntePlay
ディーラーが資格なし元の割り当てを戻し、同量を加える元の割り当てだけ戻す
資格あり・プレイヤーの役が強い元を戻し、同量を加える元を戻し、同量を加える
資格あり・ディーラーの役が強い戻らない戻らない
資格あり・同じ強さ元の割り当てだけ戻す元の割り当てだけ戻す

これはAnte Bonusを含めない本体の処理です。「資格なし」では役の勝ち負けを比べず、AnteとPlayで扱いが分かれます。「資格あり」になって初めて両者の役の優劣が本体の結果に使われます。

カードと記録で一局の流れを確かめる

ここからは説明用に作った一局です。マーカーは換金できず、実際のプレイを記録した体験談でもありません。追加のPair PlusやPrimeは付けず、通常Ante/PlayとAnte Bonusだけを追います。

まずAnte欄へ1マーカーを割り当て、両者へ3枚を配ったとします。プレイヤーの手札は7♠・8♥・9♦で、3枚のストレートです。手順を最後まで追うためPlayを選び、Play欄にも1マーカーを割り当てます。ここまでの割り当ては合計2です。

プレイヤーの7スペード・8ハート・9ダイヤのストレートが、ディーラーのQ・6・2クラブのフラッシュより強い3枚役の例

公開したディーラーの手札はQ♣・6♣・2♣です。同じスート3枚でフラッシュになり、資格を満たします。
ここで役を比べると、3枚役ではストレートがフラッシュより強いため、プレイヤー側の勝ちです。ディーラーのQがプレイヤーの9より高いことだけで勝敗を決めてはいけません。

さらに採用版では、プレイヤーのストレートにAnte Bonusが付きます。元のマーカーを含む返却記録を分けて書くと、次のようになります。

返却記録の内訳マーカー数含まれるもの
Ante2元の1+本体判定による1
Play2元の1+本体判定による1
Ante Bonus1ストレートに対する追加分
合計5元の割り当て2を含む返却記録

割り当てた2と、元を含む返却5は別の数字です。この内訳は採用版の規則を非換金の学習記録へ置き換えたもので、実際の賭けや利益を勧める例ではありません。

任意の追加判定と別の3枚ゲームを区別する

Ante BonusはAnteに連動する条件

Ante Bonusは追加の独立した割り当てではありません。採用版では、プレイヤーのストレート以上に付く条件です。ディーラーの手とは独立して判定します。

採用版の対象役Anteの割り当て1に対するBonusの追加記録
ストレート1
スリーオブアカインド4
ストレートフラッシュ5

この表はMetropolitanの2021年12月版に限ります。Fold時のAnte Bonusの扱いまでは確認できていないため、この記事ではPlayで継続した場合の説明と例にとどめています。

名称何を判定するか通常Ante/Playとの関係
Ante Bonus自分のストレート以上Anteに付く条件。独立した追加割り当てではない
Pair Plus自分のペア以上任意・代替の独立判定。ディーラーとの勝敗とは無関係
Prime自分の3枚が同じ色かなど追加の独立判定。「同色」は同じスートとは異なる
Blind手札を見ずに進める別の手順通常の手札確認後の選択とは分けて扱う

Pair PlusやPrimeの表を、本体のAnte/Playの表へ混ぜないことが大切です。Primeの同色条件では、♠と♣はともに黒、♥と♦はともに赤として扱います。これらの追加判定を付けなくても、ここまでの通常版の仕組みは説明できます。

交換の有無と相手で別タイトルを見分ける

「3枚で遊ぶ」という共通点だけでは、同じゲームとは限りません。公開資料で確認した次の例も、この記事の採用版と区別します。

公開版・タイトル相手や進行の違い
本記事のMetropolitan通常Ante/Play対ディーラー。3枚を交換せず、Qハイ以上の資格を確認する
Pechangaの3 Card Draw Poker1枚交換の選択がある。ディーラーはペア未満なら4枚目を引いて最良の3枚を使い、常に資格がある
日本発のスリーカード・トリック・ポーカー(3CTP)手札から3巡で札を出す対人ゲーム。獲得枚数を点数とし、独自の役やデッキ構成別の役順がある

これはPechangaのDraw版公開資料と、作者発行の3CTP規則に限った比較です。すべてのDraw版へ一般化したり、3CTPを「日本の標準スリーカードポーカー」と呼んだりはしません。

ほかの種目との違いから整理したい場合は、ポーカーのルールと種目の入口も参照できます。

本文の通常版はMetropolitan Casinos『Three Card Poker Including Blind』Version 1.1・Dec 2021を使用。役比較の補足はPennsylvania Code §649a.6、別ゲームの識別はPechanga公開版と3CTP正式版Rev.1.00(2022年3月29日)を参照しました。資料確認日は2026年10月26日です。