ガットとは、内側の1ランクで完成するストレート待ち

ポーカーの「ガット」は、ガットショットの略です。あと1枚でストレートになるが、連番の内側の数字が1つ欠けている形を指します。

手札

フロップ

手札とボードには9・J・Q・Kがあり、10が入ると9・10・J・Q・Kのストレートです。10は4スートあるため、見えている札に10がなければ、完成させる候補は4枚です。

このような残りカードの候補をアウツと呼びます。ただし、役ができる札が必ず勝つ札とは限りません。基本の数え方はアウツの解説でも確認できます。

ガット・オープンエンド・ダブルガットを比べる

ストレートの待ちは、必要なランクを実際に並べると見分けられます。PokerStars公式のアウツ解説も、ガット4枚、両面8枚などをカードから数える方法を示しています。

種類手札フロップ必要なランク通常の候補枚数
ガットJ♠ 9♦K♣ Q♥ 2♠104枚
オープンエンド(両面)8♠ 7♠6♥ 5♦ K♣4・98枚
ダブルガットJ♠ 9♦K♣ 10♥ 7♣8・Q8枚

候補枚数は、該当ランクのカードがまだ見えていない場合です。

オープンエンドは5・6・7・8の連続した4枚の両端を待ちます。一方、ダブルガットの例では7・9・10・J・Kと並び、8を引けば7〜J、Qを引けば9〜Kの別々のストレートになります。

どちらも通常8枚ですが、作り方は違います。「ガットという言葉が入るから必ず4枚」と判断しないでください。また、Aの端を使う待ちは候補を確認します。A・2・3・4からは5だけが完成札で、Kを足してもストレートにはなりません。

ガットの9・J・Q・Kは内側の10を待ち、通常4枚。両面の5・6・7・8は4か9を待ち、通常8枚。完成させるランクだけを示し、該当札が見えていない場合の候補枚数。

次の1枚と、リバーまで2枚の完成率は違う

自分の手札2枚とフロップ3枚だけを知っている場合、未見の札は47枚です。特定の完成札が4枚なら、次のターン1枚で引く率は4÷47≒8.51%です。

残り2枚を必ず見られる条件で、その4枚を少なくとも一度引く率は「2回とも外す率」を1から引きます。

次の1枚:4/47 ≒ 8.51%
残り2枚:1 − (43/47) × (42/46) ≒ 16.47%

後者は、ターンで外した43枚の後に、リバーでも残り42枚の外れ札を引く場合を除いています。完成した後に相手に逆転される可能性まで評価した対人勝率ではありません。

「1枚ならアウツ×2%、2枚なら×4%」は概算です。フロップのコールだけでターン・リバーの両方が保証されない場合に、16.47%だけを見てコールするのは前提違いです。ターンでさらにベットを受けるかもしれません。

バックドアは、ターンとリバーの両方が必要

バックドアは、残り2枚が続けて条件を満たすことで完成する待ちです。1枚だけで完成するガットとは違います。

手札

フロップ

現在のハートは合計3枚です。フラッシュには5枚必要なので、ターンもリバーもハートでなければなりません。

自分の手札とフロップだけが既知なら、残りのハートは10枚です。完成率は次のようになります。

(10/47) × (9/46) ≒ 4.16%

9枚待ちのフラッシュドローを「2枚のうち一度当てる」場合とは違い、2枚とも当てる計算です。ターンがハート以外なら、このバックドアフラッシュは完成しません。ターン時点でハートが3枚しかなければ、リバー1枚で5枚には増えません。

複合ドローでは、同じカードを二重に数えない

ストレートとフラッシュを両方待っている場合もあります。

手札

フロップ

フラッシュは残りハート9枚。ストレートはKか8の計8枚です。ただしK♥と8♥は、どちらの数にも含まれます。

9枚 + 8枚 − 重複2枚 = 15枚

「フラッシュかストレートを完成させる札」は15枚です。17枚とは数えません。また、アウツが多い場面では4倍近似の誤差も大きくなるため、精密な数値が必要なら残りカードを使って計算します。

完成しても勝てない候補と、相手が持つ札を分ける

手札Q♥ J♠、フロップ10♥ 9♥ 2♣なら、Kか8でストレートが完成します。しかし相手がA♥ 4♥を持つと分かっている場合、K♥や8♥は相手のフラッシュも完成させるため、勝つアウツにはできません。

相手が完成札そのものを持つと分かっているなら、その札は山札から除きます。相手の手札を実際には知らないときは、「持っていそうだから」と都合よく決めて一律に除くのではなく、レンジごとの可能性として扱います。

役の完成率と勝率を分ける詳しい計算は勝率・エクイティで扱います。

ドライ・ウェット・ペアボードを見分ける

ボードの見た目は、自分と相手がどのような役やドローを持ちうるかを整理する手掛かりです。

ボードの例見たい性質確認すること
比較的ドライ。数字が離れ、スートが3種類多くの連結ドローはないが、Aのペアやセット等はありうる
比較的ウェット。数字が連結し同スート2枚ストレート・フラッシュ待ち、既に完成したストレート等
ペアボード。同じランクが2枚Kを持つトリップス、ポケット55のフルハウス等
同スート3枚フラッシュ完成や、1枚のハートからの待ち

これらは単独の勝敗表やベット指示ではありません。「ドライなら安全」「ペアボードなら全員弱い」と決めつけず、相手がどの手札で参加したかと合わせます。同じボードでも、プリフロップのレイズやコールの範囲で意味が変わります。

ターンで同スートが増えた、ボードにペアができた、連番が伸びた場合は、フロップ時点のアウツと相手候補を見直します。

完成率を見た後に、払う額と後続ベットを確認する

ドローを見つけたら、次の順に判断の条件を揃えます。

  1. 何を引けば、どの役になるか。
  2. その札に重複や、完成しても負ける候補はないか。
  3. 次の1枚を買う判断か、リバーまで追加額なしで見られるか。
  4. 今のコール額と、コール後の総ポットはいくらか。
  5. 完成時と未完成時に、次のベットへどう対応するか。

ガットを持つこと自体は、コールする理由のすべてではありません。完成率をポットオッズと比べ、追加の損益や相手のフォールドまで考える場合は期待値へ進めます。