AoFは全額参加かフォールドに行動を絞る形式
AoF(All-in or Fold)は、全額参加かフォールドの二択に行動を絞る形式です。専用の役体系を指す名前ではなく、土台になるゲームの配札や役を使います。

オールイン(all-in)は手元の持ち点をすべて出して参加すること、フォールド(fold)はその一局の勝負から降りることです。フォールドした人は、後からよい共有札が出ても、その一局には戻れません。
GGPokerのAoF説明にはホールデムとオマハがあり、Natural8の説明も基礎ゲームのカード枚数や役は変わらないとしています。以下ではホールデム型を採用し、共有札を開く前に二択を行う一局を追います。
人数や点数は説明用に定めた非換金の教材で、特定サービスの全機能を再現するものではありません。
ホールデム型の準備と行動順
使うのはジョーカーを除く52枚です。各人だけが見る私有札を2枚ずつ配り、複数人が全額参加すれば、全員に共通の共有札を合計5枚開きます。私有札2枚と共有札5枚の計7枚から、最も強い5枚を選びます。GGPokerのホールデム解説が、この配札と判定の基礎です。
役の強い順は、ストレートフラッシュ(最高形がロイヤルフラッシュ)、フォーカード、フルハウス、フラッシュ、ストレート、スリーカード、ツーペア、ワンペア、ハイカードです。フラッシュは同じスートが5枚、ワンペアは同じ数字が2枚の役です。通常の進行と役の基本はポーカーのルール解説でも確認できます。
教材は4人・各16点・ブラインド1点と2点
スタックは手元の持ち点、ポットはその一局で出された点数の集まりです。ブラインドは、指定された席の人が配札前に出す強制点を指します。
| 設定 | この教材での条件 |
|---|---|
| 人数・持ち点 | 4人、開始時は各16点 |
| スモールブラインド(SB) | Cが1点を先に出す |
| ビッグブラインド(BB) | Dが2点を先に出す |
| 席順 | 時計回りにC(SB)→D(BB)→A→B(ボタン) |
| 行動順 | BBの次の席から、A→B→C→D |
| 追加条件 | アンティ(全員の強制点)・手数料・自動補充・Jackpotはすべてなし |
ボタンは、その一局のディーラー位置を示す目印です。16点÷BBの2点=8BBですが、これはこの教材の設定です。「AoFは必ず4人・8BB」という意味ではありません。
共有札の前に、参加するか降りるかを決める
各人は私有札2枚を見て、自分の順番に全額参加かフォールドを選びます。教材では通常のホールデムのように、少額だけ参加したり、共有札を見てから追加額を選んだりしません。
フォールドなら、それ以降の追加は0点です。ただし、すでに出したブラインドは戻りません。全額参加なら、先払いしたブラインドも含めて、その一局の投入合計を自分の持ち点まで増やします。
| 人 | 私有札(説明用に公開) | 先払い | 選択と追加点 | 投入合計 |
|---|---|---|---|---|
| A | 0点 | フォールド・追加0点 | 0点 | |
| B | 0点 | フォールド・追加0点 | 0点 | |
| C(SB) | 1点 | 全額参加・追加15点 | 16点 | |
| D(BB) | 2点 | 全額参加・追加14点 | 16点 |
ここでは配札と選択を固定しています。Cの「16点」は追加する額ではなく合計額で、1+15=16点です。Dも2+14=16点となり、ポットは16+16=32点です。
全額参加後は共有札を開き、最善5枚を比べる
CとDが全額参加したので、共有札を3枚→1枚→1枚の順で開きます。各段階で残りの持ち点はすでに出し切っており、追加の金額選択はありません。
| 段階 | 新しく開く共有札 | 状態 |
|---|---|---|
| フロップ | 共有札は3枚 | |
| ターン | 共有札は4枚 | |
| リバー | 共有札は5枚 | |
| ショーダウン | 残った人の私有札を公開 | 各人の最善5枚で勝敗を判定 |
実際にカードを配る教材では、各公開段階の直前に山札の一番上を1枚伏せて除きます。これはバーンカードで、役には使いません。この例では順に4♣・5♦・6♣を除いており、私有札・共有札と重複しません。

CはA♠・Q♠と共有札の9♠・7♠・3♠を選び、Aを最高位とするフラッシュになります。Dの最善5枚はK♥・K♦・Q♥・9♠・7♠で、Kのワンペアです。フラッシュがワンペアを上回るため、Cが32点を受け取ります。
| 人 | 一局で出した点 | ポットから受領 | 終了時の持ち点 |
|---|---|---|---|
| A | 0点 | 0点 | 16点 |
| B | 0点 | 0点 | 16点 |
| C | 16点 | 32点 | 32点 |
| D | 16点 | 0点 | 0点 |
Cの受領32点には、自分が出した16点も含まれます。開始時からの増加は16点です。4人の終了時合計は16+16+32+0=64点で、開始時の合計と一致します。
同点・異なるスタック・最後の1人では分配が変わる
全額参加しても、全員が同じポット全額を取れるとは限りません。同点なら分ける、持ち点が違えば競う範囲を分ける、1人だけ残れば比較せず終えると整理すると追いやすくなります。
同点なら、最善5枚が同じ人で分ける
通常のホールデムでは、私有札は0枚・1枚・2枚のいずれでも使えます。たとえば、別の一局でCの私有札が2♥・3♥、Dが4♦・5♦、共有札が次の5枚だったとします。
2人とも共有札だけでロイヤルフラッシュが完成し、私有札を加えても上回れません。ポットが32点なら16点ずつです。同じ役名でも構成する数字に差があれば比較は続き、最善5枚が厳密に同点の場合に分割します。GGPokerのTie Hands Policyも、この同点分割を説明しています。この教材には割り切れない端数はありません。
異なるスタックは、参加できるポットを分ける
ここからは別条件です。Aだけ8点、B・C・Dは各16点で始め、Aは8点、BとCは各16点を全額出します。CがSBの1点を含む16点を出し、DはBBの2点を出した後にフォールドしたとします。

メインポットはAも競える部分、サイドポットはAの8点を超えてBとCが出した部分です。Dの2点は残りますが、Dには受領資格がありません。短いスタックが取れない超過部分を分ける考え方は、GGPokerのホールデム説明とNatural8のSide Pots節でも確認できます。
| 分ける部分 | 計算 | 比較する人 |
|---|---|---|
| メイン | A8+B8+C8+D2=26点 | A・B・C |
| サイド | Bの残り8+Cの残り8=16点 | B・Cのみ |
共有札を先ほどと同じQ♥・9♠・2♣・3♠・7♠とし、AがA♠・Q♠、BがK♥・K♦、CがJ♥・J♦なら、Aのフラッシュがメイン26点を取ります。サイドはBのKのワンペアがCのJのワンペアを上回り、Bが16点を取ります。Aが全員で最も強くても、サイドは取れません。終了時はA26点・B16点・C0点・D14点、合計56点です。
最後に1人だけ残れば、役を比べずに終了する
各16点の設定へ戻り、Aが16点を出し、Bが0点、CがSBの1点、DがBBの2点を出した状態で、B・C・Dがフォールドした例です。最後に残るのはAだけなので、共有札を5枚開いて役を比較する必要はありません。
この教材では、Aの投入額のうち誰にも対応されなかった14点を返却し、競われた5点(Aの2点+Cの1点+Dの2点)をAへ渡して精算します。返却14点と受領5点を合わせた終了時の持ち点は19点で、Aの純増は3点です。
19点すべてが利益なのではありません。未対応額の返却とポットの受領は別の処理です。この内訳は教材の精算定義であり、特定アプリの表示明細を観察した結果ではありません。
卓ごとの条件と追加機能を分けて確認する
AoFという名前だけでは、人数・スタック・補充・手数料まで確定しません。基礎ゲーム、教材の仮定、個別サービスの条件を分けて読む必要があります。
| 確認する項目 | 公開説明で確認できた範囲 |
|---|---|
| 8BBという説明 | GGPokerは8BBを掲げる一方、同じAoFページのホールデム表には8BBと10BB相当の条件がある。全卓8BB固定とはいえない |
| 他社の全額参加上限 | PokerStarsのAll-In Pokerは、共有札前の二択と1人1局25BB上限を明記。25BBは同社商品の条件で、この教材やGGへ移さない |
| 人数と自動補充 | Natural8のcash説明では4席、初期額未満なら次の一局の前に補充、勝った超過分は保持するとしている。同社の説明範囲であり、全運営共通ではない |
| cashとSit & Go(S&G) | cash形式と、所定の参加者で進む大会形式のS&Gは別。Natural8も別節で異なるスタック・補充構造を説明している |
| オマハ | GGPokerはAoFの基礎ゲームとして掲載。ホールデムとは別種目なので、この記事の枚数や判断時点をそのまま当てはめない |
| 手数料と追加機能 | GGPokerのAoF表には手数料やJackpot等の項目がある。この教材で0点・機能なしとしたことは、実サービスにも存在しないという意味ではない |
表の根拠は、GGPokerのAoF公開説明・卓条件表、PokerStarsのAll-In Pokerルール、Natural8のcash・S&G説明です(2026年10月26日確認)。補充で不足分が足されても、勝った超過分を保持する設定なら、全員がいつも同じスタックになるとは限りません。
通常の勝敗とJackpotの条件は別
GGPokerのAoF Hold'em Jackpot条件には、私有札2枚と共有札3枚を使ってストレートフラッシュ以上を作るという条件があります。これは通常のポットの勝者を決める「任意の最善5枚」とは別です。
| 判定 | 使う私有札の枚数 |
|---|---|
| 通常のホールデムの勝敗 | 0〜2枚。共有札だけで最善5枚になることもある |
| 上記GG Hold'em Jackpotの組合せ条件 | 2枚と共有札3枚。ほかの適格条件も別途ある |
共有札だけのロイヤルフラッシュで通常のポットを分けられても、その事実だけで上記Jackpot条件を満たすことにはなりません。この教材ではJackpotを計算に含めていません。
未確認なのは、全地域・全卓に共通する人数上限や補充設定、オマハ型の判断時点と全進行、各機能の現行の適用条件です。実仕様を照合するときは、該当運営の基礎ゲーム説明、AoFの卓ルール、cash/S&Gの別、追加機能の規定を確認します。別種目や別地域の条件を埋め合わせに使わないことが大切です。

