セブンカードスタッドは各人7枚から最善の5枚を比べる

セブンカードスタッドは、一人ずつ配られる自分の7枚から最も強い5枚を選んで比べるポーカーです。通常のハイでは、強い役を作った人が勝ちます。

各人が裏2表1、表1、表1、表1、裏1の順で7枚を受け取り、任意の最善5枚を選ぶ基本の流れ

最初は裏向き2枚と表向き1枚。その後は表向きを1枚ずつ3回、最後に裏向きを1枚配ります。配札の各段階で行動するため、チップを出すかどうかを選ぶ回は計5回です。カードを捨てて交換するゲームではありません。
裏札は本人だけが見られ、表札は全員に見えます。最後まで残れば裏3枚・表4枚になります。基本の流れはPokerStarsのスタッド規則で確認できます。

ここで扱う「セブンポーカー」は、通常ハイ・固定リミットのセブンカードスタッドです。呼び名だけでは種目を確定できないため、別の場でも同じ遊び方かは確認してください。

ホールデムも「7枚から5枚」を選びますが、7枚の内訳が違います。

比較する点セブンカードスタッド通常のテキサスホールデム
7枚の内訳各人に配られる個人札7枚個人札2枚+全員で使う共有札5枚
最終的に使う札通常は自分の7枚から任意の5枚7枚から任意の5枚。個人札の使用は0〜2枚
配札前後の強制チップ全員のアンティと、最初の表札で決まるブリングインブラインドが基本。アンティがある設定もある
最初に動く人初回は最下位の表札、次の回から表札の最強者配札前はビッグブラインドの次、フロップ以後はボタンの次の残存者

スタッドで共有札を使うのは、後述する配札不足時の例外です。ホールデムの通常進行と混同しないようにしましょう。比較先の内訳はホールデムの公式説明に基づきます。

始める前に決めるカードと固定リミット

教材では52枚・ジョーカーなしのデッキと、換金できないチップを使います。4人を時計回りにA→B→C→Dとし、配る人を決めてデッキをシャッフルします。

準備する項目この記事の教材設定意味
人数・持ちチップ4人、各1,000合計4,000を配分して開始
アンティ全員が配札前に1ずつ参加者全員が最初に出すチップ
ブリングイン2最初の表札で決まる人が出す強制チップ
小ベット/大ベット10/20固定リミットのベット・増額の単位
ポット最初はアンティ計4その一局で出されたチップの集まり

1・2・10・20の比率は教材用の設定です。参加人数の上限や強制チップの量を、すべてのスタッド共通の数値として使うことはできません。PokerStarsの説明では8人を想定していますが、本例は4人で進行を追います。

固定リミットでは、自由な額を選ぶのではなく、決まった単位でベットやレイズをします。小単位10なら最初のフルベットは10、通常のレイズ後はその回の合計20、さらにレイズすれば30となります。大単位20の回なら、20→40→60です。レイズできる回数の上限は採用規則で決めます。

各行動は、次の条件で使い分けます。

行動できる状況と意味
チェックその回に未対応の賭け額がないとき、追加せず手番を渡す
ベットまだ誰もベットしていない回で、最初の賭け額を置く
コール現在の賭け額に、自分のその回の支払合計を合わせる
レイズ現在の賭け額を、決められた単位だけさらに増やす
フォールドその一局を降りる。すでに出したチップは戻らない

コールで追加するのはその回の合計額に足りない分だけです。アンティや前の回に出した分は、この回のコール額に含めません。ブリングインから最初のフルベットまで増やす「コンプリート」は、一局例で分けて説明します。

この例のようにオールインがない場合、ベットやレイズの後に残った全員がその額に対応するか、誰もベットせず全員がチェックすると、その回が終わります。次の札を配って、次の行動ラウンドへ進みます。

配札の順と最初に動く人

初回は最下位の表札、次の回からは表札だけで最強の人が先手です。裏札を含む最終的な役の強さで、途中の先手を決めるわけではありません。

段階新しく配る札その人の札の合計最初に動く人通常の単位
Third Street裏2枚+表1枚裏2・表1最下位の表札の人小10
Fourth Street表1枚裏2・表2表2枚の最強者小10※
Fifth Street表1枚裏2・表3表3枚の最強者大20
Sixth Street表1枚裏2・表4表4枚の最強者大20
Seventh Street裏1枚裏3・表4表4枚の最強者大20

Thirdの表札はドアカードとも呼びます。ランクは2が最も低く、Aが最も高い扱いです。最下位が同ランクなら、今回参照する規則では♣→♦→♥→♠の順に低いとしてブリングインを決めます。この順は、最終的な勝敗をスートで決めるルールではありません。

ブリングインの人は小さい強制額を出すほか、最初から小単位のフルベットを置くこともできます。その後は時計回りです。Fourth以後も、その回の先手から時計回りに動きます。APTの説明も、初回と以後の先手を区別しています。

表札の比較では、ペアがあればペアのない札より上です。同じペアならそのランクを、ペアがなければ最も高い札から順に比べます。表札だけで同じ強さになった場合の先手は、末尾の確認表のとおり採用規則を確認します。

FourthはCの表札9ペアが先手、FifthはAの表札Kペアが上回って先手になる例。矢印は次の配札段階への移行

この後の一局例では、FourthにCの表札が9♣・9♦となり、唯一の露出ペアなのでCが先手です。FifthではAの表札にK♠が加わり、K♥・K♠のペアがCの9ペアを上回るため、先手がAへ変わります。図は手番の切替に関係するペアを抜き出しています。

※Fourthに誰かの表札でペアができた場合、PokerStarsの説明には大単位でベットを開始・増額できる例外があります。一度大単位が使われると、そのFourthの残りも大単位です。自動的に必ず倍額になるという意味ではなく、採用する規則にこの選択があるかを確認します。Fifth以後は通常どおり大単位です。

一局の進行とチップの分配を追う

同じ4人・28枚を使い、準備から決着まで追います。以下は進行確認のための架空例で、行動や賭け額の推奨ではありません。フォールド、オールイン、手数料は発生しない条件です。

最初の3枚とコンプリート

全員がアンティ1を出し、ポットは4。最初の3枚は次のとおりです。表では裏札の内容も教材として開示していますが、実際の進行中に見られるのは本人だけです。

人最初の裏2枚最初の表1枚
A
B
C
D

最下位の表札はAの2♣なので、Aがブリングイン2を出します。次のBがその回の合計10へコンプリートし、C・D・Aがコールする流れを採用します。

順番と行動今回追加本人のThird合計行動後のポット
全員アンティ1計4アンティは別計算4
A:ブリングイン226
B:10へコンプリート101016
C:コール101026
D:コール101036
A:残りをコール81044

コンプリートは、小さいブリングインから最初のフルベット額までそろえる操作です。APTの説明では最初のベットとして数えます。2→10の差が8だからといって、「8刻みで通常レイズする」とは考えません。小単位10で、その後に通常レイズするなら合計20です。

Aはすでに2を出しているため、最後に加えるのは10−2=8。各人はアンティ1とThirdの10で計11を払い、残り989、ポット44となります。

4枚目から7枚目と最善5枚

配札を続けると、4人に次の札が加わります。Fourth〜Sixthは表向き、Seventhだけ裏向きです。

人Fourth・表Fifth・表Sixth・表Seventh・裏
A
B
C
D

FourthはC→D→A→B、Fifth・Sixth・SeventhはA→B→C→Dの順に、全員がチェックする例とします。FourthにはCの露出ペアがありますが、全員チェックなので大単位を選ぶかに関係なく追加は0です。ポットは44のまま変わりません。

最終的な各人の7枚を、配られた順にまとめます。最後の1枚も加え、表裏を問わず自分の札から5枚を選びます。

人自分の7枚(最初の裏2→表4→最後の裏1)
A
B
C
D

7枚から5枚の選び方は21通りあります。「最初の裏札を必ず2枚使う」「表札を必ず使う」といった制約はありません。今回は全員が札を公開した後の比較へ進み、最も強い5枚を次のように選びます。

人採用する最善5枚できる役
AAのフルハウス(AAA+KK)
BQハイのフラッシュ
C9のフルハウス(999+88)
DKのワンペア、残りはA・7・4

Cには8が3枚ありますが、使うのは2枚です。どの8を選んでも同じ強さなので、表では8♦・8♣を採用しました。

Aの採用5枚Aスペード・Aダイヤ・Aクラブ・Kハート・Kスペードと、Cの9クラブ・9ダイヤ・9スペード・8ダイヤ・8クラブを比較。Aの3枚組が9の3枚組を上回る

通常ハイの役順は、強い方からストレートフラッシュ(最上位形がロイヤルフラッシュ)→フォーカード→フルハウス→フラッシュ→ストレート→スリーカード→ツーペア→ワンペア→ハイカードです。同じ役なら、その役を構成するランクを比べます。

フルハウス同士はまず3枚組を比べるため、AのAAAがCの999を上回ります。両方ともBのフラッシュより上で、Dのワンペアが続き、強さの順はA→C→B→Dです。Bのハート5枚は連続していないので、ストレートフラッシュにはなりません。公式の役の比較説明が根拠です。

同じペア同士なら、ペアのランク、残り3枚の高い札から順に比べます。この残り札をキッカーといいます。フラッシュ同士も高い札から順に比較し、スートそのものに勝敗の優劣はありません。

勝者と残りチップ

勝者Aがポット44を受け取ります。

人開始支払計受取最後の持ちチップ
A1,00011441,033
B1,000110989
C1,000110989
D1,000110989
合計4,00044444,000

最善5枚の価値が完全に同じ人が複数いれば、その人たちでポットを等分します。割り切れないチップの扱いは採用規則で確認します。7枚目や使わなかった2枚で、同値の勝負を決め直すことはしません。

途中で他の全員がフォールドして一人だけ残った場合は、最後まで配って役を比較する必要はなく、その人がポットを取ります。今回のように複数人が残る場合、最終回の行動を終えてから札を公開して比べる段階をショーダウンといいます。

採用ルールと別種目を確認する

一局の基本を覚えたら、始める前に金額・同点時の先手・公開順・例外処理を採用規則と照合します。参照した公式説明同士にも差があるため、一つの会場の説明をすべてのゲームに当てはめることはできません。

確認事項今回参照した説明と、確認する点
人数・アンティ・ブリングイン本例は4人、1・2。人数上限や数値は開催側の設定で確認する
ベット単位・レイズ上限本例は小10・大20。最大増額回数、オールイン時の扱いは別に確認する
Fourthの露出ペアPokerStarsには大単位を選べる規定がある。採用の有無を確認する
表札が同価値のときの先手APTには最高位札のスートを用いる説明がある。他の提供元・会場も同じとは限らないため採用規則を確認する
ショーダウンの公開順最終回にベット・レイズがあれば、その最後の人から。全員チェックならPokerStarsは最小席番号、APTは最強の表4枚の人から。本例は全員公開後の役を比較した
同値の分配と端数等分した後の端数処理は提供元の規定を確認する
配札不足Seventhを全員に配れるかを確認し、不足時の手順に従う

配札不足なら共有札を使う例外があります。8人が全員残ると個人札7枚ずつで56枚必要になり、52枚のデッキでは足りません。PokerStarsは共有札1枚を表向きに置き、残った全員で使う例を説明しています。APTは残札とバーン札(配札途中で脇へ除いた札)を合わせて足りるかを確認し、それでも不足する場合の共有札を規定しています。具体的な回収・再シャッフル・バーンの手順は、その場のルールで確認します。

公開順や配札不足の違いは、PokerStarsの追加規則とAPTのスタッド規則で確認できます。いずれも確認時点で版・更新日の表示はなく、個別大会や会場の現行規定を確認する余地が残ります。

種目名も確認しましょう。スタッドHi/Lo 8はハイと、8以下などの成立条件を満たすローで分ける種目です。Razzはローのみを競います。ここで説明した「強いハイの役が勝つ」とは目的が異なります。

教材を配り直すときは、各回で「誰の表札が最強か」と、最後に「自分の7枚からどの5枚を選ぶか」を別々に確かめると、手番と勝敗の違いを追えます。