ショーダウンの順番は、リバーの行動で決まる
ショーダウンは、賭けが終わった後、残ったプレイヤーの手札を比べて勝者を決める段階です。
ほかの全員がフォールドして1人だけになった場合は、手札を比べずに、その人がポットを獲得します。
通常のショーダウンで最初に見せる人は、リバーで最後にベット・レイズしたかで決まります。リバーとは、5枚目の共通カードが出る最後の回です。
| リバーでの行動 | 最初に見せる人 |
|---|---|
| ベット・レイズがあり、コールされた | 最後にベット・レイズした人 |
| 全員がチェックした | BTNの左側から時計回りで、最初に残っている人 |
この記事は、ライブのテキサスホールデムを中心に、Poker TDAの2026年版ルール(v1.1)を採用する大会を基準に説明します。オールイン時には後述する全員公開の扱いがあり、店舗独自のルールがある場合はその規定を確認してください。
ベット・レイズがあれば、最後に額を上げた人から
リバーでAが100をベットし、Bがコールした場合、先に見せるのはAです。最後に行動したBからではありません。
レイズがあれば、公開の起点も変わります。
| リバーの流れ | 最初に見せる人 | 理由 |
|---|---|---|
| Aが100ベット → Bがコール | A | 最後に賭け額を提示したのはA |
| Aが100ベット → Bが合計300へレイズ → Aがコール | B | 最後に賭け額を上げたのはB |
コールは、先に見せる人を決めるベット・レイズに含みません。起点の人から、まだ勝負に残っている席を時計回りに進めます。
順番は、お互いが見せるのを待っている場合の基準です。賭けが終わったショーダウンで、自分から先に2枚を公開して進めても構いません。
全員チェックなら、BTNの左側から時計回り
BTNは、ディーラーボタンを置く席です。全員チェックで終わったら、BTNの左側から時計回りに見て、勝負に残っている最初の人から公開します。すでにフォールドした席は飛ばします。
通常、3人以上の卓では、席はBTNから時計回りに、SB(スモールブラインド)→ BB(ビッグブラインド)→ その他の席と並びます。例えばSBがすでに降り、BBが残っていれば、BBが最初です。
2人制の卓ではBTNがSBを兼ねるため、全員チェックならBBから公開します。

図では、BTNがCにあり、A・B・Cの3人が残っています。リバーを全員チェックしたので、公開順はA → B → Cです。Aがすでに降りていれば、Bからになります。
ターンでCがベットしていても、リバーを全員チェックしたなら、この位置順を使います。前の回のベット・レイズには遡りません。
席や時計回りの行動順に迷う場合は、ポジションと席順の基本も確認できます。
勝ちを主張するときは、手札2枚を表向きにする
相手の手札と比べてポットを獲得するには、自分の手札2枚を両方とも表向きに置き、はっきり読める状態にします。
強いカード1枚だけを見せたり、「フラッシュです」と口頭で言ったりするだけでは、正式な手札の公開を済ませたことになりません。
共通カードだけで全員が同じ役になる場合も、ポットの取り分を求めるなら2枚を公開します。手札を使わないことと、見せなくてよいことは別です。
勝敗は実際のカードで判定します。自分や相手の役の申告だけで決めず、ディーラーの確認を待ちましょう。役の強さと同じ役の比べ方が分かれば、判定も追いやすくなります。
マックは、カードを見せずに勝負を放棄すること
ショーダウンでのマックは、手札を裏向きのまま返し、その手でポットを争うことを放棄する行為です。「マック」という言葉は、捨て札の山やカードを捨てる行為にも使われます。
通常の、オールインでないショーダウンでは、相手が公開した手に負けていると分かった人が、見せずにマックすることがあります。全員が必ず手札を見せるわけではありません。
最初に見せる順番の人も、通常は公開せずにマックして放棄できます。ただし、相手から公開を求められる条件があり、オールインで全員公開となる場合にはこの扱いを使えません。
また、マックしたことだけでは、ブラフだったと判断できません。役ができていても、相手のほうが強ければ、その手を見せずに放棄する場合があります。
マックしても、必ず非公開で終わるとは限らない
TDAのルールでは、リバーのベットにコールした人は、自分のカードを保持しているか、公開していれば、最後にベット・レイズした相手の手札の公開を求められます。確認はディーラーを通して行います。
そのほかの開示要求は、フロアなどの裁定者の判断によります。店舗の採用ルールにも差があるため、「自分の番でもマックすれば、必ず誰にも見られない」とは考えないようにしましょう。
一方、自分の手札を見せずにマックした人は、相手の公開を求める権利を失います。確認したいことがあるなら、先に自分のカードを手放さないことも大切です。
他の全員が放棄した場合は、見せずに勝てることもある
TDAの通常のショーダウンでは、他の全員が手札を見せずにマックし、自分だけに有効な手札が残った場合、その人は公開せずにポットを獲得できます。
これは、相手の手札との比較が必要なくなった場合の扱いです。まだ手札を保持している相手がいるなら、「自分が勝っていると思う」という理由だけで、見せずにポットを取ることはできません。
オールインでは、公開するタイミングが変わる
TDAを採用する大会では、1人以上がオールインし、残る全員の賭けがすべて終わったら、勝負に残っている全員が手札を公開します。負けていると思っても、見せずにマックすることはできません。

オールインは、残りのチップを全部出すことです。全員がオールインしている必要はありません。次の2つを比べてください。
| 場面 | 手札を公開するタイミング |
|---|---|
| 残った2人で、AがオールインしBがコール。以後の賭けはない | その時点で2人とも公開。残りの共通カードを出す前に開く |
| フロップでAがオールイン。B・Cもコールしたが、B・Cにはチップが残り、まだ賭けられる | まだ公開せず、B・Cの賭けを続ける |
2つ目の場面で、BとCも残りの賭けをすべて終えたら、A・B・C全員が公開します。例えば、BとCがリバーまでチェックし終えた場合です。
つまり、誰かがオールインしただけで、すぐ全員が開くわけではありません。ほかの人に追加で賭ける余地が残っているかを確認します。
チップを出した額が違う人同士で、どのポットを争うかは、オールインとサイドポットの分け方で確認できます。
勝敗と分配が確定するまで、カードを守る
ライブで自分の役に自信がないときは、2枚とも公開し、ディーラーに判定してもらう方法が確実です。相手の「勝った」「そちらの負け」といった言葉だけで、カードを返さないようにしましょう。
TDAでは、裏向きに出しただけで、直ちにすべてのカードが無効になるわけではありません。ただし、2枚を十分に見せる前に返し、カードを確実に識別して回収できなくなれば、勝っていた手でもポットを請求できなくなる場合があります。
一方、2枚を正しく公開し、明らかに勝っている手を、ディーラーが無効にすることはできません。十分に見せる前に返した場合と、正しく公開した後の扱いを区別してください。
勝敗とチップの分配を確認するまで、カードを手元で守ることが大切です。間違いに気付いたら、捨て札を自分で探さず、すぐにディーラーへ伝えてください。
順番に迷ったら、「リバーは全員チェックでしたか」「私から公開する順番ですか」と、カードを保持したまま確認できます。
店舗とオンラインでは、採用ルールを確認する
ここまでのTDA基準が、すべてのリングゲームや店舗にそのまま適用されるわけではありません。オールイン時の公開や、相手の手札を見せてもらえる条件は、参加先のルールを確認してください。
オンラインでは、カードの公開や負けた手のマックをシステムが処理する場合があります。例えばPokerStarsでは、表示・マックの設定があり、ショーダウンの該当カードを参加者がハンド履歴で確認できる場合もあります。
画面で一瞬見えなかったことだけで、「誰も確認できない」とは判断できません。使うサービスの表示設定と履歴の仕様を確認しましょう。


