レットイットライドは自分の5枚を配当表で判定する
レットイットライドは、私有3枚と共通2枚を合わせた全5枚の役を、配当表で判定するゲームです。

私有札は各参加者に配られる本人用の札、共通札は参加者全員が使う札です。ジョーカーを含まない52枚を使い、最終的な5枚をすべて役の判定に使います。ホールデムのように7枚から5枚を選ぶ仕組みではありません。
ディーラーや同席者の役との強弱比較はありません。 ディーラー側へ最初に置かれる3枚は、1枚を除外し、残る2枚を共通札として公開するための札です。対戦相手の手札を作るわけではありません。通常本体は10のペア以上で成立し、残っている枠を役に応じて精算します。
以下は、2026年10月26日に確認したOcean Casino Resortの公式説明の通常本体に沿った解説です。同ページに版番号・改訂日は表示されていないため、名称が同じゲームすべてに共通する条件とは扱いません。
3つの枠を用意し、引ける時点を分ける
配布前に、「1」「2」「$」の3枠へ同じ点数を置きます。その後、見えている札が増えるにつれて、1枠、2枠の順に残すか引くかを選びます。

| 枠 | 選ぶ時点 | その時点で本人が分かる札 | 引けるか |
|---|---|---|---|
| 1 | 私有3枚を確認したあと、共通札の公開前 | 私有3枚 | この時点で引くか残すかを選ぶ |
| 2 | 共通1枚目の公開後、2枚目の公開前 | 私有3枚+共通1枚 | この時点で引くか残すかを選ぶ |
| $ | 最初から最後まで固定 | 公開に伴い情報は増える | 引けない |
「引く」は、その枠を以後の精算から外し、置いていた元点を戻すことです。「残す(Let It Ride)」は、そのまま最後の判定を受けることを指します。残す際に新しく点を追加することはありません。
1と2の選択は独立しています。1を引いたから2も引かなければならない、という関係はありません。1を残して2を引く組み合わせもあります。
ただし、2を選ぶ時点で1を選び直す仕組みではありません。$枠は、どちらの選択でも最後まで残ります。
共通2枚目の公開後は、残った枠を最終的な役で精算します。1枠や2枠を引く操作は、手全体を放棄する「フォールド」とも区別してください。両方を引いても$枠の判定は続きます。
一局の配布・公開・選択を追う
ここでは進行役1人と参加者1人で、購入・換金・景品交換のできない紙の点数を使います。開始100点、1・2・$は各10点、任意の追加欄は使いません。人数は教材の設定であり、公式の上限人数ではありません。
配布内容と選択を固定した独自例です。1を引いて2を残すのは、操作できる時点を示すための例で、有利な選択や点数配分の推奨ではありません。
| 段階 | 札と操作 | 手元の点 | 精算待ちの点 |
|---|---|---|---|
| 準備 | 1・2・$へ各10点を置く | 70 | 30 |
| 配布 | 参加者に私有3枚、進行役側に伏せた3枚を置く | 70 | 30 |
| 1の選択 | 本人だけが私有7♣・7♦・K♠を確認し、1を引く。進行役が10点を返す | 80 | 20 |
| 1枚目公開 | 全員の1の選択後、進行役側の3枚から1枚をburnし、共通7♥を公開 | 80 | 20 |
| 2の選択 | 私有3枚と共通7♥を見て、教材では2を残す。追加投入はない | 80 | 20 |
| 2枚目公開 | 共通2♠を公開。私有3枚も表にして、全5枚を確認 | 80 | 20 |
| 精算 | 2と$の元点20点に、役による加点60点を合わせて戻す | 160 | 0 |
配布時の私有札は次の3枚です。
進行役側に伏せて置かれた3枚の内訳は、教材の解答として公開後に振り返るとA♥・7♥・2♠です。選択時に未来の共通札を見ていたことにはしません。 A♥をburn(判定に使わず除外)し、7♥、2♠の順に共通札として公開しました。

最終的な判定対象は7♣・7♦・K♠・7♥・2♠の5枚です。7が3枚あるため、役はスリーカード(Three of a Kind)です。burnしたA♥は含めません。進行役の役を別に作って比較する必要もありません。
役の倍率と元点の返却を分ける
本体の配当は、最後まで残った各枠に適用します。Oceanの公開表を教材の点数へ読み替えると、次のようになります。
| 成立した最上位の役 | 役の形 | 加点倍率 |
|---|---|---|
| ロイヤルフラッシュ | 同じスートの10・J・Q・K・A | 1,000対1 |
| ストレートフラッシュ | 同じスートで5枚が連続 | 200対1 |
| フォーカード | 同じ数字・絵柄が4枚 | 50対1 |
| フルハウス | 同じ数字・絵柄3枚と、別のペア | 11対1 |
| フラッシュ | 5枚が同じスート | 8対1 |
| ストレート | スートを問わず5枚が連続 | 5対1 |
| スリーカード | 同じ数字・絵柄が3枚 | 3対1 |
| ツーペア | 別々のペアが2組 | 2対1 |
| 10以上のワンペア | 10・J・Q・K・Aのいずれかのペア | 1対1 |
スートは♠・♥・♦・♣のマークです。ストレートではAをA・2・3・4・5の端、または10・J・Q・K・Aの端に使えますが、K・A・2のようにはつなぎません。役は上位の一つで判定し、複数の役の倍率を足しません。
「3対1」は、元点10点に対し加点が30点という意味です。元点を含む返却は40点になります。教材の残存枠は2と$なので、次のように分けられます。
| 枠 | 元点の返却 | 役による加点 | 返却される合計 |
|---|---|---|---|
| 1(途中で引いた) | 10点 | 対象外 | 途中で10点 |
| 2(残した) | 10点 | 10×3=30点 | 最後に40点 |
| $(固定) | 10点 | 10×3=30点 | 最後に40点 |
| 合計 | 30点 | 60点 | 途中と最後を合わせて90点 |
最後の精算だけなら、元点20点+加点60点=80点です。途中返却10点も含めた総返却は90点なので、開始時からの照合は100−30+10+20+60=160点になります。総返却90点を、そのまま増えた点数と数えることはできません。
最終役が10のペア未満なら、本体は不成立です。たとえば9のワンペアだけでは、残った枠の元点は戻りません。一方、すでに引いて戻された1枠の点が、あとで失われることはありません。教材例の最初の7のペアは完成した役ではなく、共通札の公開後に7のスリーカードになったものです。
原典には1手あたり最大50,000米ドルの支払制限も記載されています。この実通貨の条件は、上限なしに倍率分が必ず支払われるという説明を避けるための採用条件です。紙上の教材点を実通貨へ換算するものではありません。Ocean公式の本体配当表と支払制限で確認できます。
追加欄と採用版の違いを確認する
Oceanの説明には、本体以外に任意の3 Card BonusとProgressiveもあります。本体の3枠とは別の判定として読み分けます。今回の教材では、どちらも設定していません。
| 区分 | 判定に使う札 | 本体との違い |
|---|---|---|
| 通常本体 | 私有3枚+共通2枚 | 1・2・$の残存枠を10のペア以上で判定 |
| 3 Card Bonus | 最初の私有3枚 | 共通札を加えない別表。本体の5枚役と混ぜない |
| Progressive | 私有3枚+共通2枚 | スリーカード以上を対象とする別条件・別表 |
同じ5枚を使う追加欄でも、本体と成立条件・配当が同じとは限りません。Oceanの公開ページの追加欄には、抽出した表で役名の対応を確定できない箇所があるため、全配当や固定額はここへ転載していません。追加欄の詳細や個別卓の条件を確認済みとは扱いません。
また、別の規則にある数字を採用表へ足すこともできません。Grand Ronde Gaming Commissionの現行リンク先PDFでは、通常本体のロイヤルフラッシュに異なる条件が示されています。
| 出典・対象 | ロイヤルフラッシュの本体配当 | 記事での扱い |
|---|---|---|
| Ocean公式の現行公開説明 | 1,000対1 | 本稿の採用表。1手の最大支払50,000米ドル |
| Grand Ronde規則 第5章 | 制限のもとで500対1以上 | 別版の観測。本稿の表へ統合しない |
Grand RondeのPDF全体の発効日は2026年7月16日、第5章の改訂日は2023年5月19日です。500対1は最低値としての記載で、全運営の固定値ではありません。同規則の本体支払上限は1ラウンド25,000米ドルで、Oceanの上限とも別です。隣の「$1 Bonus」の列や「for 1」表記を、本体の「to 1」表記へ混ぜないことも大切です。
Oceanの同ページには最大参加者数が記載されていません。正式な版番号・改訂日、個別卓の詳細条件とともに未確認のまま残します。ほかの運営や国のルールへ一般化しません。
ホールデムとの違いを整理する
どちらもポーカーの役を使いますが、カードの組み方と結果の決まり方が違います。
| 比較点 | 本稿のレットイットライド | 通常のテキサスホールデム |
|---|---|---|
| 私有札と共通札 | 私有3枚+共通2枚 | 私有2枚+共通5枚 |
| 最終的に使う札 | 全5枚を使う | 利用可能な7枚から最も強い5枚を選ぶ |
| 結果の判定 | 自分の役を配当表へ照合 | 相手との比較、または相手が全員降りることでポットを得る |
| 主な進行上の選択 | 最初の3枠のうち、1・2を所定の時点で引くか残すか | チェック・ベット・コール・レイズ・フォールドなど |
| ディーラー | 配布・公開・精算を進行。対戦用の役は作らない | 配布などを進行。参加者同士のポットを扱う |
レットイットライドを読む軸は、5枚の役・引ける枠・その時点で分かる札です。ホールデムのコールやレイズに置き換えず、1と2の独立した選択と、最後まで残る$を追うと流れを整理できます。
本稿は、換金性のない紙上教材によるルール解説です。実サービスの参加手順や利益の得方は扱いません。海外の運営ルールと日本国内での利用可否は別の問題です。警察庁は、日本国内から海外オンラインカジノへ接続して賭博を行うことは犯罪と説明しています。

