ストラドルは、採用する卓で配布前に追加するライブベット
ストラドルは、通常のSB・BBに加えて、手札を見る前に追加で置くベットです。代表例は、BBの左隣であるUTGがBBの2倍を置く方式です。
SB・BBと違い、全てのゲームで採用するものではありません。任意の卓もあれば、参加条件として全員が順番に行う取り決めもあるため、着席前に確認します。
「ライブ」とは、単に先払いして終わるのではなく、プリフロップで自分に順番が戻ると、チェックやレイズを選べる行動権があるという意味です。PokerStars Liveの公式規定の例では、BB左の席、BBの2倍、1ハンドに1回のライブストラドルを認めています。公式キャッシュゲーム規定・42
以下は、6人のNLホールデムで、UTGによる2BBのライブストラドルを採用する例です。店のルールが異なる場合は、その卓の案内に従ってください。
UTGストラドルで、プリフロップの順番が変わる
6人の席は、ボタンから時計回りにSB、BB、UTG、HJ、COと並びます。UTGが追加ベットを置くと、最初に行動するのはその左のHJです。
| 通常 | UTGがストラドルしたハンド |
|---|---|
| UTG→HJ→CO→BTN→SB→BB | HJ→CO→BTN→SB→BB→UTG |
ストラドル本人がプリフロップの最後に回ります。ただし、途中でレイズがあれば、そのレイズに対する行動が続くため、一巡しただけで必ず終了するわけではありません。

SB100・BB200・ストラドル400なら、追加額はいくらか
誰もレイズしていない場合、参加するにはそのラウンドの合計を400点にそろえます。
| 席 | すでに置いた額 | 400点にそろえる追加額 |
|---|---|---|
| HJ・CO・BTN | 0 | 400 |
| SB | 100 | 300 |
| BB | 200 | 200 |
| UTG(ストラドル) | 400 | 0 |
ストラドルはポットの外へ払う手数料ではなく、勝負するポットへ入るチップです。
ストラドル本人にはチェック・レイズの行動権がある
上の例で全員が400にそろえるかフォールドし、UTGまで順番が来たなら、UTGは追加せずチェックするか、レイズします。「もう400出したので、必ず追加400を出す」という意味ではありません。
先にレイズされていれば、その額に対してコール・レイズ・フォールドを選びます。すでに置いた400は、そのラウンドの自分の投入額として数えます。
最小レイズは、新しい最低参加額と増分から考える
ここでは400を新しい最低参加額として扱うNLの例です。最初の最小レイズは、400を増やした合計800になります。
| 起きたこと | 次の最小レイズ |
|---|---|
| ストラドル400、まだレイズなし | 合計800 |
| HJが合計1,200へレイズ | 増分は1,200−400=800。次は合計2,000 |
| 次の人が合計2,000へ最小レイズ | 増分800。さらに次は合計2,800 |
レイズ額を「追加いくら」と「合計いくら」で混ぜないようにします。最小額に届かないオールイン等の例外は、ディーラーへ確認してください。
BCLCの公式NL/PL規定も、ライブストラドルを通常のレイズではなく、新しい最低参加額とする方式を説明しています。BCLC公式規定・33章1.11
ボタンストラドルとリストラドルは、店ごとに確認する
UTG以外のストラドルは、順番も確認する
ボタンストラドルを認める方式もあります。BCLCのMississippiストラドルの例では、ボタンが置くと、その左のSBからプリフロップが始まります。レイズなしでボタンへ戻れば、ボタンにチェック・レイズの選択があります。BCLC公式規定・17章4.1.5、33章1.11
一方、先ほどのPokerStars Liveの例はUTGの1回だけです。ボタンから必ずできる、何回でも重ねられる、という共通ルールではありません。
リストラドルは、ストラドルへさらに重ねる取り決めを指します。認める卓でも、位置、金額、上限回数、優先順位が変わるため、単純に全卓で倍々になると覚えないでください。
着席前に聞く項目
| 確認すること | 聞き方の例 |
|---|---|
| 採用の有無 | この卓はストラドルありですか。任意ですか |
| 位置 | UTGだけですか。ボタンもできますか |
| 額と回数 | いくらで、何回まで重ねられますか |
| 優先順位 | 複数人が希望したら、どちらを採用しますか |
| 順番と最小額 | 最初は誰からで、最小レイズはいくらですか |
| 宣言時点 | 配布前のいつまでに伝えますか |
TDAはトーナメントの規則です。ストラドルを全大会の標準手順として当てはめず、主催・店舗の採用ルールを確認します。
フロップ後の順番と、スタックの深さの見方
このUTGストラドル例では、フロップ以降はボタンの左から、残っている人が通常の順番で行動します。ストラドルを置いた人が、リバーまでずっと最後になるわけではありません。
また、BBが200点なら、20,000点は100BBです。同じ20,000点でも、ストラドル400点の50回分に相当します。元のBBは200点のままでも、そのハンドに必要な参加額が大きくなるため、同じスタックを同じ深さの感覚で扱わないようにします。
通常のブラインドはSB・BBとアンティ、額の読み方はレートとリミットで確認できます。

