セットは「手札のペア+ボードの1枚」で作るスリーカード
ポーカーのセットとは、最初の手札2枚がペアで、共通カードの1枚と同じランクが3枚になる形です。ランクはA・K・Q・J・10〜2の数字や文字を指します。
手札
フロップ
手札の7♠・7♥とボードの7♦で、7のセットです。セットという別の役があるのではなく、スリーカードの作り方を表す呼び名です。
この区別はPokerStars Learnの役解説でも、手札と共通カードの構成によって説明されています。
トリップスは「ボードのペア+手札の1枚」
トリップスは、共通カードに同じランクの2枚があり、手札の1枚を加えてスリーカードにする形です。
手札
フロップ
ボードの7♠・7♥と手札の7♦で、7のトリップスになります。セットとの違いはペアが手札にあるか、ボードにあるかです。
| 呼び名 | 手札から使う同ランクのカード | ボードから使う同ランクのカード | 7の例 |
|---|---|---|---|
| セット | 2枚 | 1枚 | 手札77、ボードK72 |
| トリップス | 1枚 | 2枚 | 手札A7、ボード77K |
ここではホールデムで構成を区別する一般的な呼び方を使います。会話で広く「トリップス」と言う場合もありますが、勝敗判定では呼び名より実際の最善5枚を確認します。

セットとトリップスの、役としての強さは同じ
両方ともスリーカードです。標準の役順位ではツーペアより強く、ストレートより弱い位置になります。セットだからトリップスに自動的に勝つという規則はありません。
スリーカード同士の比較は、3枚組のランクを先に比べます。7のセットと8のトリップスを別々の完成5枚として比べるなら、8の3枚組が強い判定です。
セットが「見えにくい」といわれる理由
セットの例で相手に見えるのはボードの7が1枚だけです。自分の手札に7が2枚あることは見えません。トリップスの例では、ボードに7が2枚あることを全員が確認できます。
また、トリップスでは残りの同ランク1枚を相手が持ち、同じスリーカードを共有する可能性があります。このとき、残りのカードの比較が問題になります。
見えにくさは手の構成に関する説明です。「セットなら必ず勝つ」「相手のベット額に関係なくオールインする」という意味ではありません。ストレート・フラッシュ・さらに強いスリーカードなどが相手にないかも、ボードと行動から考えます。
スリーカード同士は、3枚の数字、次にキッカーを比べる
スリーカードの完成5枚は、同ランク3枚+残りの高い2枚です。残り2枚をキッカーと呼び、3枚組が同じときに高い方から比べます。
共通カード
| プレイヤー | 手札 | 最善の5枚 |
|---|---|---|
| Aさん | 7・7・7・A・K | |
| Bさん | 7・7・7・K・Q |
3枚組は両者とも7です。最初のキッカーを比較するとA対Kなので、Aさんが勝ちます。手札のもう1枚だけを直接比べるのではなく、ボードも含めて選んだ5枚の残りを高い順に並べます。
最初のキッカーが同じなら、2枚目を比べる
共通カードを「7♠ 7♥ A♣ 9♦ 2♣」に変えてみます。手札はAさんがK♠ 7♦、BさんがQ♠ 7♣です。
| プレイヤー | 最善の5枚 | キッカーの順番 |
|---|---|---|
| Aさん | 7・7・7・A・K | A→K |
| Bさん | 7・7・7・A・Q | A→Q |
最初のAは共通なので、次のKとQを比較します。ここでもAさんが勝ちます。役を作る3枚だけでなく、完成5枚の残り2枚まで確認してください。
この比較の基本はPokerStars公式の役順位に沿っています。ほかの役での使い方はキッカーの解説で確認できます。
ボードに同じ数字が3枚ある場合は、全員が使える
共通カードだけでスリーカードができている場合、自分だけの役ではありません。まだ参加している全員が、その3枚を使えます。
共通カード
| プレイヤー | 手札 | 最善の5枚 |
|---|---|---|
| Aさん | 6・6・6・A・K | |
| Bさん | 6・6・6・K・Q |
Aさんは手札のAをキッカーに使うため勝ちます。BさんのJは、より高いボードのKと手札のQが選ばれるので5枚に入りません。
もしボードが「6♠ 6♥ 6♦ A♣ K♦」で、両者の手札がこのA・Kを改善しないなら、両者の最善5枚は6・6・6・A・Kです。手札にQとJの違いがあっても、それらは6枚目以降なので引き分けになります。
ボードの3枚だけでできる形は、セット・トリップスの2分類へ無理に当てはめず、誰がどの5枚を使えるかを確認すれば判定できます。
フルハウスなどに変わったら、完成した役で判定する
フロップでセットでも、ターン・リバーが開いた後は別の役になることがあります。「セットを持っていた」という呼び名だけで最後の勝敗を決めません。
手札
共通カード
最善5枚は7・7・7・K・K。現在の完成役はフルハウスです。一方、共通カードが「K♣ 7♦ 2♠ 9♥ J♦」なら、7・7・7・K・Jのスリーカードです。
ボードにペアができたときは、相手にもフルハウスやフォーカードが成立しないかを確認します。最善5枚の選び方はフルハウスの解説へ、全体の順位は役一覧へ進めます。
スリーカードという役と、スリーカードポーカーは別
ここで説明したスリーカードは、5枚で比較するポーカーの役です。一方、「スリーカードポーカー」「Three Card Poker」はカジノゲームの名称として使われることがあります。
名前に同じ言葉があっても、配る枚数や勝敗・配当の仕組みまで同じではありません。ホールデムのセットを調べるときは、手札2枚と共通カードで説明されているかを確認すると、別ゲームの解説との混同を避けられます。

